糖尿病 肝臓 慢性消化器病に効果絶大の飲む温泉湯治(飲泉)
飲泉とは、読んで字のごとく温泉水を飲んで効能を得る方法です。
大地のミネラル分をたっぷりと含んだ新鮮な温泉水を湯口から汲んで飲むことによって、温泉成分が消化器官から直接吸収され、温泉水の熱やその成分の刺激によって、体内の老廃物や毒素を排出させる働きがあるのです。
また、自律神経を調整し、ホルモンの分泌を促す効果もあるので、病気にあった温泉水を、病状に合わせた量と時間を守って飲用することにより、かなりの湯治効果をあげることができるのです。
ただし、温泉水の成分は微量なので即効性はありません。毎日々々徐々に効いてくるものですから、日本古来の湯治という方法が身体にはいいのです。
慢性消化器病、胃腸病への温泉水の効能(飲泉の効能)
◎体温より高い温泉水を飲んだ場合
胃液の分泌や酸度が抑制され、胃の緊張も弱まるので、胃酸過多症(胸やけ、げっぷ)、肝臓疾患、胆道疾患などに効果が期待できます
◎体温より低い温泉水を飲んだ場合
胃の運動が活発になり、分泌作用も旺盛になってくるので、胃酸減少(胃もたれ、お腹が張る)、胃腸カタルなどに効果が期待できます
糖尿病への温泉水の効果(飲泉の効能)
糖尿病はインスリン(ホルモン)が不足したり、十分に作用しないために起こる病気で、自覚症状があまりないので、発見された時にはかなり悪化しているケースが多い。
温泉を飲む(飲泉)ことにより、内臓の働きが活発になり、結果的にインスリンの分泌を促し、自律神経を正常化し、血流がよくなり、体調の悪い部分が改善されます。
一般的に糖尿病に効果のある泉質は、単純温泉、アルカリ性単純温泉、ナトリウム-塩化物泉、硫酸塩泉、ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉、硫化水素泉など。
痛風への温泉水の効果(飲泉の効能)
風が吹いても痛いという痛風。 痛風は血管中の尿酸が関節等で結晶化し、その結晶の針先が激痛を引き起こす病気です。
痛風に効能がある温泉は、新陳代謝が良くなり、血管を広げるので、健康な血が体中を巡り、余分なものを体外に排出し、自然治癒力で傷を治します。 入浴、飲用ともに痛みを抑える鎮静作用、血圧を下げる作用もあります。
一般的に痛風に効果のある泉質は、硫酸塩泉(石膏泉、芒硝泉、苦味泉)などです
肝臓病への温泉水の効果(飲泉の効能)
「沈黙の臓器」といわれ、自覚症状の見えにくい肝臓病。 肝臓は人体の化学工場で様々な化学反応(代謝・調節・合成)をこなしている臓器だが、飲泉により胆汁の分泌が促され、新陳代謝を促進、体内毒素を排出して、弱った肝臓を回復させる効果があります。
一般的に肝臓病に効果のある泉質は、硫化水素泉、重曹泉、硫酸塩泉(進行性肝硬変、慢性でも活動中の肝炎は禁忌)などです。
便秘への温泉水の効果(飲泉の効能)
便の中の水分が腸壁に吸収されて便が硬くなり、排便が苦しくなる便秘。 便秘には精神的ストレスからくる「急性便秘」と、常に便秘しがちな体質の「慢性便秘」があります。
これら便秘は飲泉でかなり改善できます。 すなわちお朝起きたらまずコップ1杯、入浴の前後、食事の前後などに飲泉することにより胃や大腸の運動が活発になり、便秘がかなり改善されます。
一般的に便秘に効果のある泉質は、炭酸泉、塩化物泉、硫酸塩泉、硫黄泉などです。
糖尿病、痛風、慢性胃腸病、便秘等に効く全国の飲泉湯治場
全国の飲泉湯治場を4つのブロックに分けて表示しています。
東北・北海道の飲泉湯治場
北海道 ニセコ新見温泉
青森県 浅虫温泉、谷地温泉
岩手県 国見温泉、小本温泉、岩手湯本温泉
宮城県 笹谷温泉、白石湯沢温泉
山形県 湯野浜温泉、奥湯野浜温泉、赤湯温泉、小野川温泉
福島県 鷲倉温泉
関東・甲信越の飲泉湯治場
群馬県 四万温泉、谷川温泉、奈女沢温泉、上牧温泉
神奈川県 湯河原温泉
山梨県 裂石温泉、奈良田温泉、西山温泉、西山温泉湯島の湯、下部温泉
長野県 高峰温泉、奉納温泉、中棚温泉、角間温泉、別所温泉、大塩温泉、鹿教湯温泉、釜沼温泉、飯田城温泉、天竜峡温泉、昼神温泉、南木曽温泉
新潟県 湯田上温泉
東海・近畿・北陸の飲泉湯治場
静岡県 伊豆長岡温泉、観音温泉、下賀茂温泉
岐阜県 新穂高温泉、湯屋温泉
石川県 中宮温泉
福井県 佐野温泉
奈良県 入之波温泉
和歌山県 ゆの里温泉、川湯温泉
中国・四国・九州の飲泉湯治場
鳥取県 岩井温泉
山口県 俵山温泉
高知県 十和温泉
佐賀県 古湯温泉
大分県 塚野温泉、湯平温泉、長湯温泉